戒名、そもそも戒名とは何だ?

戒名といえば、あの位牌に書かれた故人の名をあしらった難しい名前・・・としか感じていない方もおいででしょう、しかし本来は、この戒名とは故人が仏様の弟子になったという意味でつけることでした、つまり亡くなった人は『仏様』になった訳ではなく、本来であれば戒名をもらった時点で『仏様の弟子』になったと言うことになりますね。
とはいえ、戒名とは、仏門に帰依し、戒律を授かった僧侶につけられる名前でした、日本では中世の頃から始まったとされています、本来は生前に与えられるものでしたから、納棺前まで、もしくは遅くとも葬儀までに、菩提寺の僧侶につけてもらいます。
しかし、必ず葬儀までにつけなければいけないということもありません、菩提寺が遠方だったり、宗派が解らない場合もありますから、俗名のまま葬儀をおこない、後日改めて戒名を取得してもらっていいですね。
この宗派による違いは少し重要なので説明しますが、解らないまま宗派の戒名をつけてしまうと、変更ができませんので、菩提寺に納骨できないような場合がでてきますから、気をつけてください。
また、寺院では生前の俗名をそのまま戒名にしたり、本人が考えた戒名を認めるところや、また拒否する所もありますので、しっかり確認してください、もし菩提寺がない方の場合は、葬儀屋さんに同じ宗派の寺院を紹介してもらってください。

戒名の値段と戒名の料金差別

戒名料と読経を含む値段(相場)@ 30万円未満 約11.5% A50万円未満 約24% B70万円未満 29% C100万円未満 14% E100万円以上 22%となっています。
次に気になる、戒名の形式ですが、戒名は、院号、道号、戒名、位号から成り立ち、実は戒名そのものは2文字でしかない、また本人の一文字を使用したり、生前の人柄や業績を偲んで、仏教典などをもとにして引用しますね。
また、戒名の差別というと聞こえが悪いのですが、故人の性別、職業、社会的地位や、寺院への貢献度、また大人か子供かによってランクが変わってきます。
戒名料は、寺院の格式や地域差または僧侶の考え方で少しずつ違いますが、おおよそ下記の通りです。
● 院殿号・・・・・・・・100万円以上    最高位の戒名
● 院号・・・・・・・・・50〜70万円    院殿に継ぐ上位戒名
● 居士・大姉・・・・・・30〜50万円    一般的な戒名
● 信士・信女・・・・・・10〜20万円    普通のランク
また、子供や、乳児の場合は、○○童子(童女)、○○嬰子(嬰女)などがありますね。

宗派による戒名の違い

この一般に言われている『戒名』は仏語で、実は宗派によって、呼び方が変わります、曹洞宗、天台宗、真言宗はそのまま『戒名』でいいのですが、浄土宗、浄土真宗は『法名』と言い、男性の場合は『○○院釈○○』となり女性の場合は『○○院釈尼○○』のようなスタイルになります。
また日蓮宗においては『法号』となりますので、男女とも両方に『法』の文字が入ります、また納骨式などで使われる白木の位牌には、『新帰元』といって元の世界に帰ることを意味した文字が戒名の上につけることもありますね。

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